教育課程名:自立活動
実施日:平成29年10月31日(火)第3限:10:45〜11:30
対象児:特別支援学級児童13名
(肢体不自由4名、自閉症・情緒障害3名、知的障害3名、病弱2名、難聴1名)
障害と学年を考慮し、6班のグループでの活動。グループ分けは前回同様
単元名:ロボットやコンピュータとなかよしになろう
本時の学習:ピラーちゃんにエサをあげよう
本時のねらい:論理的思考力と協同作業能力の育成
学習指導案にある通り、前時の振り返りとして、グループに分かれてピラーちゃんを自由に動かす。その後、気づいたことを発表し合い、ピラーちゃんの体の秘密、基本的な動きであるコードと動きについて、パワーポイントのアニメーションで確認。
ピラーちゃんの動かし方を理解したあと、問題解決学習に入る。問題は、ピラーちゃんにたくさん餌を上げること。すなわち、スタート地点から事前に計算された位置に配置された葉っぱやりんごを通過させるという課題に取り組む。ここで論理的思考を促す手立てとして、動かす前に、グループで協同して手順を考える活動(戦略ボード上に、前、右、左などのコードチップを動きを考えながら配置すること)を行わせ、その後、その戦略ボードに従って、ピラーを組み立てる活動を行う。
組み立てたら、スタート地点にピラーちゃんをおいてGo! やったあ!という歓声、あれ?という声。 あれ?の時は、もう一度、よく考えて、戦略ボードを見直し、再度Go! 上手く葉っぱやリンゴに到達できれば、ピラーちゃんの食べ物カードに、グループの名前の入った葉っぱやりんごを貼って達成感を持たせる。このPDCAサイクルをグループで協同して回すことが、協調活動能力や論理的思考力の育成につながる。競争的達成感を持たせることで、問題解決学習への持続的取り組みにつなげた。
葉っぱやりんごをたくさん食べさせることができたこと。食べさせるために友だちと協力して考えることができたか。ピラーちゃんの構造と手順を考えることができたか。活動が楽しかったかなど、今日の学習を振り返っての意見を出してもらい、順序立てて考えること。失敗してももう一度考えることが大事なこと、友だちと協力して考えることが大事なことなどのまとめを行った。
最後に、たくさん食べさせることができたので、ピラーちゃんが無事さなぎになれることのお話と本物のさなぎを提示して本時の授業を終了した。
今日の授業は前時に比べ、以下の点で児童にとって分かりやすかった。
・はじめに「前時のふり返り」があり、一週間ぶりの活動でも思い出せたこと。
・スタート地点が絵ではっきり示されたことで、目標が明確になった。
・行動手順を戦略ボードで確認しながらロボットを動かすことで、PDCAサイクルが明確になった。
・チームごとのロボットの行動エリアが明確で達成目標がはっきりしていたこと。
・やり方のルールが分かりやすく説明されたこと。 以上、新しく加わった戦略ボード、学習の方法に関する分かりやすい説明、学習目標と達成感を持たせるための報奨などが、学習への興味関心の持続や協働学習の促進、論理的思考の育成などに有効であった。学習支援ツールやがすべての子どもにとって大変理解しやすい支援でした。
学習の振り返りノートへのコメントも児童にとって楽しみとなっている。
平成29年11月14日(火)第3限:10:45〜11:30