教育課程名:自立活動
実施日:平成29年10月25日(水)第3限(10:45〜11:30)
対象児:特別支援学級児童13名
(肢体不自由4名、自閉症・情緒障害3名、知的障害3名、病弱2名、難聴1名)
障害と学年を考慮し、以下のように6班にグループ分けを行った。
A:3名:知的1、肢体不自由2、学年(6,5,4)
B:2名:病弱2、学年(3)
C:2名:肢体不自由2、学年(4,2)
D:2名:情緒1、難聴1,学年(2)
E:2名:知的2、学年(2、1)
F:2名:情緒2、学年(2、1)
単元名:ロボットやコンピュータとなかよしになろう
本時の学習:いもむしロボット「ピラーちゃん」をうごかしてみよう1
本時のねらい:論理的思考力と協同作業能力の育成
学習指導案にある通り、指導者の水内が、いもむしロボット「ピラーちゃん」を紹介。児童の学習への動機づけとして、「エリック・カール著『はらぺこあおむし』」を大きく写し、いもむしは何が好き、いもむしは大きくなって何になるなど、児童への発問と応答を通して、学習への意欲を高めた。
教師による「いもむしロボット」の紹介
クイズ「ピラーちゃんは何の仲間?」
その後、児童は2人又は3人一組で各グループに分かれて、ピラーちゃんを自由に動かし、その特徴を知る。各学級の教員並びに学生メンターが学習を支援。
二人でロボットの動きを考えるFグループ
ロボットの動きを考えるBグループ
活動ののち、気づいたことを発表。動かし方を確認したのち、本日の課題とルールについて説明。課題は、決められたスタート位置から、いもむし「ピラーちゃん」を動かし、葉っぱを食べさせることができるか?葉っぱが食べれたら、りんごなどの食べ物を追加し、目的行動をより複雑にする課題が与えられた。
教師による次の挑戦への促し
葉っぱを食べる課題へ挑戦するEグループ
二人で複雑課題に挑戦するBグループ
活動を振り返り、葉っぱを食べさせることができたか、友だちと協力して考えることができたか、活動が楽しかったかなど、意見を出してもらいました。最後に、「皆のお陰で、いもむしロボット「ピラーちゃん」もたくさん美味しい葉っぱやりんごを食べることができ、蛹になり、やがて蝶になって飛び立ちました。」とそのプロセスを水内がお話し、蝶々が飛び立つさまをドローンで実現した際には、児童全員喚起の声が上がりました。
葉っぱをいっぱい食べ、無事蝶になって飛び立った
ドローン蝶々に皆歓声
障害別、学年を配慮してのグループ編成にあって、いずれも動くロボットに大変興味を示し、活発に課題に挑戦する姿が見られました。特に、肢体不自由児では、話し合いでの問題解決、論理的思考がかなりできていました。しかし、低学年や、情緒障害児童にあっては、課題の把握、話し合いが上手く行かなかった面も見られました。担任からは、活動のふり返りシートでは、どの子も 「楽しかった」「びっくりした」等、書いてあり興味関心の高い授業であったほか、授業の進行が少し早かったので、グループに応じて説明や課題の進行を考えたほうがいいという反省の意見も出されました。
平成29年10月31日(火)第3限:10:45〜11:30